自分の「好き」を集めた家づくりは楽しい経験。ただし想定外も
もともとインテリアが好きだったというTさん夫妻。新居にある家具のほとんどは結婚当初の住まいのものだが、今回のマイホームづくりでは、自分らしい空間へと仕上げていく家づくりのプロセスそのものに夢中になったという。
例えば、扉はすべて同じにせず、場所ごとに色もデザインも変えた。玄関から土間に向かう扉にはヴィンテージ風のドアをオーダー。家具も雑貨も、アウトドアやファッションを愛するTさん夫妻の趣味を色濃く感じられる空間だ。
「自分たちが『やりたい』と思ったイメージ写真をInstagramで探して、その写真を施工会社の担当者に見せながら、一つずつ形にしていきました。もともとやりたかったテイストの家を多く手掛けていた会社だったので、イメージの共有がしやすかったです」
快適な平屋生活だが、1点想定外だったことがあった。
「もともとこの土地は農地だったため、家を建てられるよう宅地に変更する手続きが本当に大変だったんです。認可が下りるまで1年半かかったでしょうか」(夫)
実際、いわゆる「農地転用」の手続きには多くの関門がある。その土地が転用できる農地かどうかを市区町村の農業委員会に確認することから始まり、申請書類を集めて許可を得るまでには、たくさんの時間と労力を要したという。
「住宅ローンを組むタイミングや、土地の手続きを考えると、少しでも早く動き出すことが大切です。私たちは結婚して2年目くらいで動き始めましたが、あのとき決断していなければ、まだ家は建っていなかったかもしれません。もし農地を活用しようと考えているなら、スケジュールに十分なゆとりを持って計画することをお勧めします」 (夫)
約100坪の土地という恵まれた環境を活かし、キャンプ、洋服や雑貨、愛犬との時間と、「好き」を具体化したTさん夫妻の平屋住宅。まさに夢の実現といえよう。
取材・文/長谷井涼子
ヒロ建工
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