ADHDの弱み症状だと思われている「多動」などの特性は、たしかに生きるうえでのリスクにもなりますが、これらは一部の症状でしかありません。ADHDの弱み症状があるからといって、「発達障害」だと断定する必要はまったくないのです。
対策を取れば症状軽減できる
ADHDの弱み症状を引き起こす原因は複数あり、適切に鑑別診断して対策さえすれば、症状を軽減できることも、明らかになってきています。
また、ADHDの弱み症状は、他の病気が原因となって起こることもあります。
例えば、多動で落ち着きがない子は、扁桃腺肥大によって昼も夜も呼吸がうまくできず、睡眠時無呼吸症候群になっていることが原因である可能性もあります。この場合、扁桃腺摘出または、CPAP(シーパップ・持続陽圧呼吸療法)などの治療によって、多動性や衝動性は一気に改善することもあるのです。
だからこそ私は、ADHD症状を持つ子が「発達障害」であるという認識は変えていくべきだと考えています。
親の理解が早ければ早いほど、子どもが強みを伸ばし、社会の中で自分らしく生きる道が開けていきます。そのためにも、まずは親がADHDはギフトであるとポジティブに受け止めましょう。


