現代のビジネスパーソンにおいて、あごを歪ませる大きな原因となっているのが、近年のパソコンやスマホ生活による「うつむき姿勢」です。通勤電車を見渡すと、ほとんどの人がうつむいてスマホを覗き込んでいます。下を向く姿勢を長時間続けていると、5〜6㎏もある頭の重みによってあごの関節には大きな負担がかかり、あごを歪ませる原因になります。
うつむき姿勢が首に強烈な負荷をかける
本来、たとえ下を向いていたとしても、舌は上あご(スポット)についているのが正常な位置です。ところが多くの人は顔を下に向けると舌の位置が落ちてしまいます。するとあごも下に向かって引っ張られて歪んでしまうのです。
スマホに向かって視線を下に向けるたびに、首の自然なC字カーブは失われ、頭部が前方へ突き出されていきます。そのときの姿勢は、背中が丸まって首の後ろ側が縮み、あごを前に突き出して首の前側が伸びきった状態です。頭の重さは約5㎏ですが、首が30度前傾するだけで、その負荷は頭の重さのおよそ3倍の18㎏近くにまで膨れ上がります。
これは5〜6歳児1人分の重さが首にのしかかっているのと同じです。さらに深く覗き込んで、その角度が60度ほどになると、頭の重さの5〜6倍もの負荷が首にかかると言われています。
この状態が毎日何時間も続くと、下あごが後ろに引けた状態で開く「後方回転」が慢性化します。あごを動かす主要な筋肉である咬筋がガチガチに緊張すると、その張力が首の一番上の骨である「第一頸椎」を前方(あごの方向)へと引っ張り続けてしまうのです。
この連鎖によって首のカーブが消失し、首の骨全体が真っ直ぐになる「ストレートネック」へと変形してしまいます。壁に背をつけて立ったとき、後頭部が壁に触れないなら、あなたはすでにストレートネックまたはその予備軍です。

