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何回マッサージに行っても「首こり・肩こり」がぶり返す人が見落としている、身体の「最上流にあるリセットボタン」

8分で読める
肩こりを気にする女性
疲れの原因は、「あご」にあるかもしれません(写真:kouta/PIXTA)
  • 薩摩 宗治 さつま骨格矯正Group総院長
  • 馬場 裕史 医療法人社団碧心堂やすふみ歯科クリニック院長
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あごの歪みやストレートネックの悪化に拍車をかけるのが、仕事中の過度な集中やストレスによって生じる「無意識の食いしばり」です。本来、筋肉がリラックスしていれば、上下の歯の間に2〜3㎜の隙間ができるのが自然な構造です。食事や会話を含め、一日のなかで上下の歯が触れ合っている時間は本来「20分以内」だと言われています。しかし、多くの人はデスクワーク中に上下の歯が軽く接触した状態が長く続く「TCH(上下歯列接触癖)」という自覚しにくい小さなクセを持っています。

筋肉を過剰に緊張させる食いしばりの罠

歯は髪の毛一本の接触すら感知する超精密センサーであるため、ほんの少し歯が触れるだけで脳には強力な咀嚼指令が送られます。その結果、無意識のうちに上下の歯を強く噛みしめてしまい、あごには体重の1.5〜2倍もの強大な負荷がかかります。

さらに睡眠中の無意識の食いしばりや歯ぎしり(ブラキシズム)では、最大で自分の体重の2倍以上ものすさまじい力がかかっているとも言われています。この持続的な刺激によって、咀嚼筋(咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋)が過剰に緊張し続けると、あごがズレて重心のバランスが崩れます。

さらに厄介なのが、首の頸椎1番・2番にある「交感神経のスイッチ」が入りっぱなしになることです。これにより身体は常に過緊張状態に陥り、夜になっても副交感神経に切り替わらず、睡眠不足や血流悪化による慢性疲労を引き起こします。咬筋と頸椎は連動しているため、あご側に首が引っ張られ続けて首のカーブを消失させ、頑固な首・肩こりを自ら作り出してしまうのです。

どれだけ整体に通って表面の筋肉をほぐしてもすぐに戻ってしまう理由はここにあります。疲れから回復できる機能的な身体を取り戻すためには、骨格のリセットボタンである「あご」の緊張を解き、歪みを根本から整えるアプローチが不可欠なのです。

あごによく効く さつま家電

あごにやさしいガジェットをご紹介するコーナー。第1回目はトラックボールマウスのNape Proです。
手前中央のガジェットがNape Pro。分割キーボードの真ん中にも配置可能(撮影:薩摩宗治)

「自作キットとして販売されていた時代から愛用しているトラックボールデバイスです。分解キーボードの真ん中に置くこともできるので、左右バランスの取れた姿勢調整がしやすくなります。手元の合計6つのスイッチに自分が好きな機能を割り当てることができるのも便利!」

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