多くの人が直感している通り、AIは、あらゆる業務に役立つだけでなく、あらゆる業界の構造を根本から変革します。その意味で、AIの影響を受けない業界はありません。
あらゆる業界は「破壊」される可能性があり、そのうえで、「生まれ変わる」ポテンシャルを持っています。そうした状況を改めて把握するために、いま、業界ごとにどのような変革が起ころうとしているかを俯瞰してみましょう。
今後5年で8300万の職が消える
世界の政財界の要人が集う世界経済フォーラムは、“Future of Jobs Report 2023”というレポートのなかで、今後5年間で約8300万の職が消滅し、6900万の職が新たに生まれると推計しています[1]。
また、ゴールドマン・サックスは、生成AIが世界で約3億人分の仕事に影響を与えうると試算しました[2]。さらに、米国プリンストン大学における計算機科学の名誉教授であるエドワード・フェルテンらは、職業ごとの「AI影響度」を定量化し、どの職種・領域がどの程度の影響を受けやすいかの分析を行っています[3]。ILO(国際労働機関)もまた、生成AIが特定の職業群に高い影響を与える可能性を報告しています[4]。
こうしたレポート・論文のなかで、業界ごとにどのような指摘がなされているのかを表にまとめました。

