「ちょっとよくないので、場所を移動します。皆さん、竿を上げてください」
船長の指示で、全員が垂らしていた糸を巻き上げました。ふたたび船を走らせ、船が止まると船長の号令と共に餌をつけ、竿を振ります。
ここでは、Hさんがアジ3匹と小さなイワシ3匹、私がアジ2匹、Mがアジ2匹、ミカンがアジ1匹と小さなイワシを1匹釣り上げました。ミカンのアジは、Hさんとさらに隣の男性との糸が絡まって、誰のアジかわからず、ミカンがじゃんけんで勝ってゲットしたものです。
「思ったほど釣れないな……」
「釣れすぎて困る」の予定が…
船が止まってしばらくの間は引きがあるものの、その後は餌が突かれてなくなるということもなく、パタリと魚の反応がなくなりました。私の独り言にMが「こんなものじゃないの?」と言いましたが、釣りが趣味の女友だちが「アジは釣れすぎて毎回困るくらいだから、最近はあんまり行かない」と話していたことを伝えました。
バカスカ釣れることをイメージして「クーラーボックス足りなかったらどうしよう」と心配していたくらいなので、かなり拍子抜けでした。
本物の釣り好きは違うのかもしれませんが、私の場合、釣れないとサビキをカゴに詰めたり糸を垂らしたりリールを巻いたりするのが、ただの「作業」のように感じられてしまいました。結局、このあともう1回場所を移動しましたが、Mがアジを1匹釣っただけでまたパッタリ釣れなくなり、今日はお開きになりました。

