「まずMVP」は長らく正しかったが…
新規事業の現場では、長らく次のように言われてきました。
「完成品をいきなり作ってはいけない。最初から大きく投資してはいけない」
「顧客にとって本当に価値があるのかを確かめるために、検証に必要な最小限の製品、すなわちMVPを作り、顧客の反応を見ながら磨いていく」
これは、新規事業開発における基本中の基本でした。
私自身も拙著『新規事業の実践論』の中で、MVPの重要性を繰り返し述べてきました。
新規事業において、最初から完成品を作り込むことは、多くの場合、危険です。時間もお金もかかりすぎるうえに、顧客が本当に欲しがるものからズレてしまう可能性が高いからです。
この原則はいまも変わりません。
新規事業は、顧客のところに行き、顧客の声を聞き、顧客の行動を見るところから始まります。AI時代になっても、顧客不在の新規事業が成功しないことに変わりはありません。
では、何が変わったのでしょうか?
変わったのは、「作ること」の重さです。



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