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【AI→新規事業も大激変】「AIで誰でも何か作れる時代」決定的に差がつくポイントは?

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新規事業の経営論
顧客理解の浅い企業ほど、AIで作れるものが増えた時代には迷走します(写真:metamorworks/PIXTA)
  • 麻生 要一 『新規事業の経営論』著者・アルファドライブ代表取締役社長兼CEO
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新規事業開発の現場では、顧客ヒアリングが欠かせません。

しかし、ここには大きな難しさがあります。

顧客は、悪意がなくても「ウソ」をつきます。

「それはいいですね」
「あったら使いたいです」
「社内で検討してみます」
「予算がつけば導入したいです」

こうした言葉を聞くと、事業開発側はつい「ニーズがある」と受け止めてしまいます。

しかし、いざ販売してみると買わない。予算化されない。社内稟議が進まない。担当者の反応はよかったのに、実際の発注には至らない。

これは、顧客がだましているという話ではありません。

完成品に近いものを提案したときの「顧客への問い」

顧客自身も、目の前に本当に買うべきものが現れるまでは、自分の本気度を正確に判断できないことがあるのです。

だからこそ、完成品に近いものを前にしたときの反応には価値があります。

・「欲しいですか」と聞くのではなく「買いますか」と問う
・「興味がありますか」ではなく「予算を取りますか」と問う
・「使ってみたいですか」ではなく「来月から導入しますか」と問う

この違いは、非常に大きいものです。

MVPによる検証は、顧客の課題や反応を探るうえで有効です。一方で、FPLは顧客の購買行動をより直接的に確かめるための手段です。

AIによって完成品に近いものを作るコストが下がったことで、顧客に「意見」を聞く段階から、顧客の「購買行動」を見る段階へ、より早く移れるようになりました。

これは新規事業開発にとって、大きな変化です。

もちろん、雑に作ったものを市場に出せばよいわけではありません。顧客の課題を深く理解せずに、AIで作ったものを大量に出しても、ただのノイズになります。

大切なのは、顧客理解に基づいた仮説を、より速く市場にぶつけることです。

AIは、顧客理解を不要にするものではありません。むしろ、顧客理解の浅い企業ほど、AIで作れるものが増えた時代には迷走します。

なぜなら、作る速度が上がるほど、「何を作るべきか」を決める力の差が、より大きく表れるからです。

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