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「アジの釣り船で"クロダイ"が…」 急速に様相を変える"東京湾の生態系"の深刻 天然マダイとの違い、味の実力は?

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2024年2月に筆者が釣り上げた40cm弱のクロダイ
2024年2月に筆者が釣り上げた40cm弱のクロダイ(写真:筆者撮影)

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みなとみらい線の終点である元町・中華街駅(横浜市)から海の方向に5分程度歩き、車一台分がようやく通れる路地に入ると釣り船店が軒を連ねている。中には戦前から営む老舗もある。近くの山下公園などの華やかな観光スポットとは対照的に、レトロな雰囲気がある。

対岸から撮影した釣り船店(写真:筆者撮影)
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東京湾本牧近くの釣り場(写真:筆者撮影)

週末になると朝6時くらいから、路地は大勢の釣り人で活気に満ちている。近年は女性も含め若者の集団も多い。筆者も、20年ほど前から仲間とともに、これらの釣り船店を利用し、趣味でアジなどを釣っている。

アジ釣り船でクロダイが釣れ始める

天候や潮の状態に左右されるが、アジ釣り半日船に乗り、3時間くらいで平均10〜20匹、たまに50匹以上釣れることもある。年間を通じた安定的な釣果が魅力である。

ところが、数年前からある異変が起きている。アジ釣り船で、クロダイが釣れ始めるようになったのだ。一方、海底に生息するカレイ類は、まったく姿がみえなくなった。

アジとイシモチ(写真:筆者撮影)

自身が最初にクロダイを釣り上げたのは、2024年の2月。護岸から5m程度離れた場所で、船から釣りをしていると、突然竿先が水中に引き込まれ、リールが逆回転し始めた。明らかに大物と分かったので、しばらく魚を泳がせてはリールを巻くことを繰り返し、格闘の末、水面に浮き上がってきたのは、体長40cm弱のクロダイだった。

アジ用の竿や仕掛けのため、簡単にクロダイが釣れるわけではない。途中で糸が切られてしまうこともある。ただ、2024年以降も冬から春先にかけて、仲間もポツポツ釣り上げている。釣り船の船長は、「温暖化という環境がクロダイに適しているのだろう」と語る。

2025年5月に釣り仲間が釣ったクロダイ(写真:筆者撮影)
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