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「アジの釣り船で"クロダイ"が…」 急速に様相を変える"東京湾の生態系"の深刻 天然マダイとの違い、味の実力は?

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2024年2月に筆者が釣り上げた40cm弱のクロダイ
2024年2月に筆者が釣り上げた40cm弱のクロダイ(写真:筆者撮影)
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こうした中、水産庁は昨年6月末から「クロダイのおいしさ認知向上プロジェクト」を開始している。

(出所:水産庁)

水産庁漁政部 加工流通課 認証推進班の吉川千景課長補佐は、プロジェクトの狙いについて、「せっかくの有益な資源なので、そのおいしさを知ってもらえる機会を増やし、付加価値も上げていきたい」と語る。

そのうえで、漁業者、流通・小売業者、消費者にとって「三方よしの世界を目指したい」と強調する。漁業者と流通・小売業者にとっては新たな収入源となり、消費者にとってはおいしい魚を味わうことができる。さらに、ノリやアサリへの食害の減少にもつながり、養殖業者にとっても好影響をもたらすことが期待されるという。

クロダイのお味は…?

賛同メンバーは当初19組織だったが、33に拡大した。府県、大学などの研究機関、漁業組織のほか、キッコーマンやUmiosなどの大手企業も賛同している。同庁は、クロダイの認知向上が進むまでプロジェクトを継続するという。

(左)愛媛産クロダイの刺身(画像:加納篤氏提供)/(右)小田原産のクロダイの刺身(画像:小田原の魚ブランド化・消費拡大協議会提供)

自身は釣ったクロダイを、塩焼き、刺身、炊き込みご飯でいただいた。アジよりも味に深みがあり、マダイと遜色がなく、普通においしい。

鎧のような鱗を持つクロダイはさばくのが大変だった(写真:小田原の魚ブランド化・消費拡大協議会提供)
塩焼きもオススメだ(写真:加納篤氏提供)

ただ、魚をさばく際、硬い鱗を取り除くのに苦労した。鎧のような鱗を持つクロダイは、厳しい環境にも耐える強さの象徴のようだ。もっとも、強いものだけが生き残るとは限らない。むしろ、生き残るのは、環境に柔軟に適応できる生き物だろう。

工藤氏は「クロダイは過酷な環境変化の中でしぶとく生き残り、繁栄を勝ち取っているので、学ぶべきものはいろいろある」と話す。

人間社会は地球温暖化の原因となる化石燃料の使用を一気に減らすのが難しいため、猛暑や大雨などの影響を否応でも受け続ける。その中で、一層の適応力が求められている。

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