1日あたり1.5件のペースで被害が明かされている
2025年、私たちはすでに「戦時下」にいる、そう言ったら、あなたは驚くだろうか。
もちろん、国際法上の"戦争"が始まったわけではない。窓の外には平和な日常が広がっている。それでも、あなたのスマートフォン、PC、そして街を動かす電力や通信の裏側では、止まらない攻防が続いている。
それが、本稿で定義する「サイバー知能戦(Cyber Intelligence Warfare)」だ。なお、本稿で「現在」と書く場合、特段の断りがない限り執筆時点の2026年を指す。
その攻防がどれほどのものか、いま一度数字で示しておこう。2025年の1年間に国内で公表されたセキュリティインシデントは559件。1日あたり1.5件のペースで、どこかの組織が被害を明かしていた計算になる。

