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双子や年子の子どもを連れての移動は、多くの親にとって大きな負担だ。その困難を自ら経験した株式会社ふたごじてんしゃの代表取締役・中原美智子さん(55歳)は、後ろに2人子どもを乗せられる3輪自転車「ふたごじてんしゃ」を開発した。誕生までの道のりをたどる。
双子との外出が困難で引きこもりがちに
「もうこんな生活は嫌だ」――双子を乗せた自転車で転倒し、血まみれになりながら、中原美智子さんは心の底からそう思った。
中原さんは株式会社ふたごじてんしゃの代表取締役だ。販売する「ふたごじてんしゃ」は、後ろの座席に双子や年子の子どもを同時に乗せられる日本初の3輪自転車。道路交通法の「普通自転車」の基準をクリアするため、車幅が60cm以内(全長190cm以内)に設計されている。
この自転車は、中原さんが双子の母親として経験した、多くの困難をもとに生まれた。2003年に長男、10年に双子(次男、3男)を出産。子どもたちと楽しい毎日を送ろうと胸を弾ませていた。しかし、待ち受けていたのは厳しい現実だった。双子を連れて外出するのは想像以上に難しかったのだ。
「子どもの体調が悪いときに、すぐ近所の病院に行くのさえ大仕事でした。双子を連れて外出するには、いくつかの方法がありますが、どれも不便さが付きまとっていました。たとえば双子用ベビーカーは1人用と比べ、幅も広くて重いです。女性だけで荷物を抱え、さらにベビーカーもとなると、想像以上の大変さ。自動車は駐車場を探す手間がかかり、小回りが利きません」

