日本人はミサイルの威力を甘く見ている
国民が自国の安全保障政策について、適切な評価を下すためには、戦争や紛争についての基本的な知識を身につける必要があります。
現代の日本人は、戦争や紛争についての基本的な知識を身につけた上で、最新の情報でそれを随時アップデートできているでしょうか?
残念ながら、そうはなっていないように思います。
例えば、ミサイルという兵器の威力に対する日本社会の認識ひとつ見ても、実際の恐ろしさを正しく理解しているようには思えず、むしろ甘く見ているように感じます。
2017年3月17日、日本政府は秋田県および男鹿(おが)市と共同して、弾道ミサイルを想定した住民避難訓練を行いました。これは、前年の2月から北朝鮮が繰り返し日本近海に向けて、あるいは日本列島を超越する形で行った、弾道ミサイルおよびそれに類すると判断できる飛翔体への対処措置として行われたものでしたが、その内容は住民の生命を守るという目的に照らすと、きわめて貧弱で、実際の効果は疑わしいものでした。

