今の若手は自分の価値観や思考を重視する傾向があり、それが職場の求めるものと合わないと「静かな退職」的スタンスになったり、「我関せず」という人もいます。こうなると、協調性に乏しい、「他責志向」が見られるとなってマイナス評価につながります。
現職(前職)や上司などに問題があったとしても、採用面接シーンでは、「他責傾向」をおくびにも出さない、これ一択です。
働き方についての「折り合い」について
ひとくくりに「若手」と言っても、転職に向き合う状況は人それぞれですが、皆さんより年長者である企業の採用人事が、皆さんをどういった目線で見ているかも、理解しておきましょう。1990年代後半から2010年頃に生まれた、いわゆるZ世代を含めた今の若手は、「ワークライフバランス重視」、「柔軟な働き方を要望」、「一つの職場に固執しない」といった特徴があると、企業側から見られています。上司や先輩から飲みに誘われて、
「それって強制ですか?」
「実質的に強制なのに、会費は自腹っておかしくないですか?」
「参加したら残業代は出るんですか?」
と返した若手の話をよく耳にします。
本来、退勤後まで拘束される必要はありませんし、要は勤務時間内に会社の求めるパフォーマンスを発揮すれば良いはずです。ただ、かつて一世を風靡した「24時間戦えますか?」のCMのような昭和的な価値観を引きずっていて、「俺らの若い頃は~」と武勇伝を語るような年長者は、まだまだ存在します。
傍目にわかりやすく引きずっていなくても、「仕事よりプライベートを優先するため、自己中心的に協調性に欠ける人が多い」と、バイアスのかかった状態で若手を見ている面接官も、まだ存在するのが現実です。
自分の働き方についての考えをしっかりと持っておくことはもちろん大事ですが、一方で実際に働くとなると、すべてが自分の理想通りに進まないのは、皆さんも既に重々ご承知と思います。働き方を含め、会社の求めるものにどこまで応じられるか。これが、自分の価値観をしっかりと持っている若手にとっては最大のポイントと言えます。
もちろん社畜になる必要はありませんが、面接でたとえば、
「私は1分たりとも残業はやりたくないです」
と、自分の理想を強く押し出したとして、はたして採用選考を通過するかです。
筆者が経営する会社では職業紹介業の免許も持っていますが、同業他社の仲間からは、「月45時間程度の残業に対応できないようだと、紹介できる求人が激減する」と聞いています。こだわりが強すぎると決まるものも決まらず、やはりどこかで折り合いをつけないといけません。


