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ビジネス #ビジネスと人生は絶望に満ちている

"職業の人"らしく見えるのは嬉しい? 悲しい? 宮仕えが板についてきた己の姿を嘆く、1000年前の文豪の言葉

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絶望に効く今週の名言
与謝野晶子「新訳紫式部日記」『鉄幹晶子全集〈16〉』/勉誠出版

どんな仕事も慣れるまでが大切だ、とよく言う。慣れてくれば、最初は難しかったことも、楽にこなせるようになってくる。自分が未熟なうちは、熟練した人の仕事を見て、「ああ、自分も早くああなりたいなあ」とあこがれるものだ。

NHK「ラジオ深夜便」の人気コーナー「絶望名言」に出演中の文学紹介者が、ビジネスと人生の“絶望”に効く名言を毎週お届けする。【火曜日更新】

一人前と呼ばれるようになってくると、ぱっと見ただけでも、それらしくなってくる。寿司職人は寿司職人っぽくなるし、警察官は警察官っぽくなり、ミュージシャンはミュージシャンっぽくなる。性格や態度や雰囲気がその職業らしくなるのだ。もとは生卵だったのが、ゆで卵、目玉焼き、スクランブルエッグなど、特定の形に定まっていくわけだ。

多くの場合、それは成長であり、嬉しいことだ。しかし、その仕事をしたかったわけではない場合には、悲しく感じることもある。たとえば、親の期待や事情で、望まない道に進まざるを得なかった場合、だんだんその役割に適した人間になっていく自分がむしろ悲しいかもしれない。それらしく見えてくることが嫌かもしれない。

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