漫画家の倉田真由美氏も同様に困惑を示している。
「『真美子さんかわいそう』『私なら絶対に嫌』と、真美子さんじゃない人が勝手に憶測し代弁するのはいかがなものか」
そこまで珍しくない「年子」をめぐって、なぜこれほど熱を帯びた反論が相次いだのか。近年議論されるようになった、出産によって女性がこうむる負担というトピックが、大谷選手という大スターのニュースによって改めてフォーカスされたという側面もあるだろう。
しかし今回は、「見た目の科学」が積み重ねてきた知見をもとに、また別の視点からこの奇妙な論争の構造をひもといてみたい。
「年子」というワードは、人によって見え方が違う
大谷夫妻の第2子誕生は、25年4月の第1子誕生から、約1年2カ月後のことだった。世間的には「ほぼ年子」と呼ばれる間隔である。この一点をめぐる反応は、よく見ると一枚岩ではない。少なくとも4つの異なる立場が、同時多発的に存在していることが見えてくる。
1つ目は、医学的な実体験に基づく懸念だ。
「最初の出産の退院時、助産師さんとの面談があって、『年子だけはやめてね、母体の回復が間に合わないから』ってきつーく言われましたけどね」という声がSNSに投稿されている。
世界保健機関(WHO)が示す出産間隔の目安を根拠に、母体への負担を心配する論調である。これは決して悪意ではなく、自分自身が産後の身体で苦しんだ経験があるからこその発言だろう。
2つ目は、その医学的根拠の一律な当てはめに異議を唱える声だ。すでに6児の母であり、第7子を妊娠中の作家・橋本琴絵氏は「あなたの体力と大谷真美子さんの体力は違うのよ」と反論した。
出産間隔のリスクは個人差が大きく、一般論を特定の夫婦にそのまま当てはめることはできない、という主張である。

