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「寝不足」も「寝すぎ」も臓器の老化を加速 最新データが示す"最適な睡眠時間"と"平日の睡眠不足を健康的に解消する方法"

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睡眠時間
臓器の老化を緩やかにする睡眠時間の最適解は?(写真:jessie/PIXTA)
  • 久住 英二 立川パークスクリニック院長
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分析の結果、睡眠時間と全身の老化の間には見事な「U字型」のカーブが現れました。睡眠時間が短すぎたり、逆に長すぎたりすると、臓器の老化を加速させていたのです。

では、老化のダメージを最も低く抑え、体を一番若々しい状態に保つ最適解は何時間だったのでしょうか。

研究が導き出した睡眠時間は、「6.4~7.8時間」でした。臓器の種類や性別によって多少のばらつきはあるものの、この「6時間半ば~7時間後半」という時間が、人間の体が最も効率よく回復する時間帯であることが判明したのです。

「短すぎる」「長すぎる」はリスク

では、もし6時間未満の「短すぎる睡眠」を続けると、体にどのようなリスクが生じるのでしょうか。

データによれば、短すぎる睡眠は「全死因死亡率(あらゆる原因での死亡リスク)」を明確に高めていました。このほか、うつ病や不安障害といった心の病気や不眠症はもちろんのこと、肥満、2型糖尿病、高脂血症(脂質異常症)、高血圧、狭心症・心筋梗塞、不整脈の発症リスクを大幅に押し上げることが確認されました。喘息や胃炎・逆流性食道炎などの病気とも強く関連していることがわかっています。

その理由として、短い睡眠は体に過剰なストレスを与え、脳や心臓、肺、肝臓、腎臓、免疫システムといった全身のあらゆる臓器の機能を狂わせることで直接、全身の臓器にダメージを与え、老化と病気を加速させていると推測されています。ビジネスパーソンが仕事のために無理をして睡眠を削ることは、文字通り「自分の命と臓器を削っている」のと同じ行為だったわけです。

一方、8時間を超えた場合はどうでしょうか。やはり「長すぎる睡眠」も短すぎる睡眠と同様、全死因死亡率を高め、多くの病気のリスクと関連していることが示されました。

ただし、長時間の睡眠によるリスクは、短時間の睡眠とは性質が異なるようです。

長い睡眠時間は、うつ病などの精神疾患と特に関連が深いことがわかっていますが、これは、長い睡眠そのものが直接病気を引き起こしているというよりも、体がダメージから回復しようとする「代償反応」として、長時間の睡眠を要求している可能性が高いとされています。

つまり、休日に10時間以上寝ないと体が動かないという状態は、体がすでに目に見えない大きなダメージを抱えている“SOSサイン”かもしれないのです。

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