povoが品質を前面に出せる根拠が、第三者機関による評価だ。英調査会社Opensignalが26年4月に公表した日本市場のレポートで、auは全18部門のうち11部門で首位を獲得し、国内携帯大手では最多受賞となった。ネットワーク品質を総合的に測る「一貫した品質」と、接続を維持してタスクを完了する能力を測る「信頼性エクスペリエンス」で、いずれも単独1位だった。同レポートでの最多受賞は4回連続となる。
povoはau回線を使っており、契約プランによる速度制限を除けばauと同じ通信仕様で利用できる。ただし、au向けに提供される5G SA(5G専用設備で構成するネットワーク)には対応していない。質疑応答でこの点を問われた濱田氏は「5G SAは導入を前提に検討を進めている」と述べ、将来的にauと品質をそろえる方向性を示した。
110GB・3270円が突く他社プランの価格帯
メイン回線化を後押しするのが、新たに加わる大容量トッピングだ。1年間で1.32TBを使える「1.32TB(365日間)」を7月1日に提供する。料金は一括3万9240円で、月あたりに換算すると110GBを3270円で使える計算になる。povoとして過去最大の容量だ。一括払いが重い利用者には、分割手数料無料の12回払いも用意した。
この月あたり110GB・3270円という設定は、他社の大容量プランの価格帯を意識したものだ。同じ110GBを使えるNTTドコモのahamo大盛りは月4950円、楽天モバイルのデータ無制限プランは月3278円である。povoは、ドコモの大容量プランより安く、楽天の無制限プランとほぼ並ぶ水準に新トッピングを置いた。
容量を110GBとした理由について、KDDI Digital Lifeのカスタマーエンゲージメント部長、葭内生悟氏は「分かりやすい容量と捉えた」と説明した。同じ110GBのahamo大盛りからの乗り換えを検討する層に、比較しやすい数字をぶつけた格好だ。1.32TBは月単位に縛られず、ある月は50GB、翌月は150GBといった使い方ができる点を濱田氏は特徴に挙げた。月額固定ではないというpovoの持ち味を、大容量帯でも残した形だ。
あわせて、月0.5GBを600円で使えるサブスク型トッピングも6月19日に追加する。毎月自動で購入されるため、もしもの備えとして持っておきたい利用者に向ける。一方で、現在提供中の「60GB(90日間)」「150GB(180日間)」「300GB(90日間)」は7月31日に販売を終える。

