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KDDI「povo」がついに本気でメイン回線を狙う、楽天ローミング終了前に打つ品質勝負の一手

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「データ使い放題24時間×10回分」のプレゼントを発表した。中央は濱田達弥社長(写真:筆者撮影)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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この使われ方が変わりつつある、とKDDI Digital Lifeは説明する。MNP(番号そのままの乗り換え)でpovoに加入する利用者は、24年下期と25年下期の比較で約2倍に増えた。同社はこれを、サブの備えではなく日常的に使うメイン回線として選ばれ始めた表れだとみる。

povoの利用実態を説明する濱田達弥社長(写真:筆者撮影)

その引き金になっているのが、他社回線への不満だ。同社の調査では、povoをサブ回線として持つ動機の最多は「災害や通信障害時に備えたい」、次いで「メインで使っていた回線がつながらない」だった。デュアルSIM(2枚のSIMを使い分ける利用形態)でpovoを併用する利用者も、25年5月から26年5月の1年で約1.5倍に増えたという。

povoをデュアルSIMで使う人のメイン回線の内訳。KDDIは21.3%で、約8割を他社が占める。A社・B社・C社の社名は公表されていないが、筆者はそれぞれソフトバンク、NTTドコモ、楽天モバイルと推測する(写真:筆者撮影)

他社利用者の不満を自社調査の数字で示す

濱田氏は、その不満を自社調査の数字で可視化してみせた。26年6月にpovo利用者1021人を対象に実施した調査だ。社名は伏せたうえで、povoと併用されているメイン回線の通信品質への満足度を示した。KDDIの91.2%、A社の87.6%に対し、B社は44.4%、C社は38.6%にとどまるという内容だ。

メイン回線の通信品質への満足度。KDDIが91.2%で最も高く、B社・C社は4割前後にとどまる(写真:筆者撮影)

不満の中身も具体的だった。建物の中や地下でのつながりにくさを感じた割合は、KDDIとA社が8.8%にとどまる一方、B社は36.6%、C社は53.7%に達した。電車やバスなど公共交通機関での速度低下でも、KDDI(7.5%)、A社(8.9%)とB社(29.8%)、C社(31.0%)の差が開いた。濱田氏は毎朝50分ほど電車に乗ると明かし、「朝一から繋がらないストレスは、なんとなく気持ちが重たくなる」と自身の体感として語った。デュアルSIMでpovoを併用するユーザーのうち、メイン回線の約8割が他社という結果も示した。他社の品質低下が、そのままpovoへの追い風になるという構図だ。

建物内・地下や公共交通機関でのつながりにくさへの不満。B社とC社が突出して高い(写真:筆者撮影)
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