東洋経済オンラインとは
ライフ #お節介再発見――令和版やさしさのカタチ

友禅にハワイアン柄?異色モチーフを掛け合わせた女性の原点、「着物好きだけでは広がらない」友禅の未来に感じた危機感

7分で読める
equboさんと作品づくり
equboさんは友禅という日本の伝統技術に「ハワイアン」を掛け合わせ挑戦を続けてきた(写真:equboさん提供)

INDEX

日差しが強まるこれからの季節、外出時に欠かせなくなる日傘。市中ではたくさんの商品が売られているが、1本3万円を超える価格にもかかわらず、春先に販売を始めると用意した今季分が数日で完売した藍染の日傘がある。しかも柄は、クジラやプルメリアなど、ハワイアンな柄。

ハワイアンの柄をモチーフにした藍染の傘(写真:equboさん提供)
この連載の一覧はこちら

このユニークな日傘を生み出したのは、趣味として始めた手描き友禅が高じ、作家として活動するようになったequbo(雅号)さん。伝統工芸である友禅や藍染の技法に、ハワイアンという新しいモチーフを掛け合わせ、これまでにないマーケットを切り開き、シーズン前から完売を生むほどの支持につながっている。しかし、この状態になるまでには長い道のりがあった。

「自分の手で何かをつくりたい」

equboさんは美術大学でテキスタイルやパターンデザインを学び卒業。新卒で入社したのは壁紙やカーテンを手がけるメーカーだった。企画室でインテリアコーディネーターとして働いていたのだが、完成した商品をハウスメーカーに来るお客さんなどに提案する仕事だったため、心の奥には常に「自分の手で何かをつくりたい」という渇望が残っていた。

そんな時、大学時代の友人に「友禅教室に行ってみない?」と誘われた。足を踏み入れたのは、東京・青山にある寺院「梅窓院」で開かれていた手描き友禅教室だった。

【写真を見る】友禅にハワイアン柄?異色モチーフを掛け合わせた女性の原点、「着物好きだけでは広がらない」友禅の未来に感じた危機感(9枚)
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象