電子制御も一段と進化。6軸IMUによるコーナリングABSやトラコンに加え、新たに進入スライドを許容する「スライド・バイ・ブレーキ」を搭載。先代からさらにコンパクトかつシャープに引き締まったスタイルからも、優れた運動神経の持ち主だと容易に想像できる。
試乗インプレッション
まず驚くのは大幅な軽量化。先代の「950 SP」から車両全体で、なんと14kgものダイエットに成功している。もともと軽量だったモタードバイクからこれだけの質量を削ぎ落とすのは、まさに執念のエンジニアリングと言えるだろう。
その俊敏すぎる動きに最初は正直戸惑った。ワイドなハンドルバーにSP専用の軽量鍛造ホイールが組み合わさったことで、ターンインが恐ろしいほど鋭く、うっかり曲がりすぎてしまう。ほどなくしてその俊敏さに慣れてくると、タイトなコーナーを左右にひらりと切り返しながら、まさに自由自在にラインを刻むことができる。
エンジンは新設計のV型2気筒で、ドゥカティの代名詞とも言えたバルブ強制開閉システム「デスモドロミック」を廃止し、一般的なバルブスプリング式を採用。さらに吸気可変バルブタイミング機構(IVT)が組み込まれている。伝統派からは寂しがる声も聞こえそうだが、実際に乗ればそのネガは一瞬で吹き飛ぶはずだ。

