子どもにスマートフォンをいつ、どう持たせるか。これは、いま多くの親が直面している悩みだろう。筆者にも小学生の娘がいる。今のところ持たせているデバイスの目的は、居場所を確認する位置情報の把握だけだ。だが、友人とメッセージをやり取りし、自分の意思でアプリを使う時間が増えていく日は、遠からず必ず来る。そのとき、何をどこまで許すのか。正直、まだ答えは出ていない。だからこそ、今のうちに考えておきたい。
日本では多くの家庭が、まずキッズフォンを持たせ、その次の段階で本格的なスマートフォンへと移る。問題は、その「次の一台」をどう選び、どう渡すかだ。筆者はWWDC26の会期中、アメリカのアップル本社で子どもの安全に関する新機能のブリーフィングを取材してきた。今秋のiOS 27、iPadOS 27、macOS 27で投入される、過去最大級のアップデートだ。
そこで見えてきたのは、個々の機能以上に、アップルがこの領域にどう向き合っているかという姿勢だった。子どもにスマホを渡すべきか迷う親にとって、判断の手がかりになる話だと思う。
親がまず心配するのは「依存」
子どもにスマホを持たせるとき、日本の親が真っ先に思い浮かべる不安は、おそらく「依存」だろう。一日中画面を見ているのではないか、ゲームやSNSに時間を吸い取られるのではないか。分かりやすく、切実な悩みだ。
ただ、現地で機能の説明を受けて筆者が強く感じたのは、アップルが今回もっとも重く見ているのは依存そのものではない、という点だった。力点はむしろ、外から来る危険に置かれていた。どんなアプリやサイトに触れるのか、誰とつながるのか。依存については、問題として封じ込めるというより、親子で対話しながら調整していくもの、という距離感だった。
この温度差自体が、今回のアップデートを読み解く鍵になる。以下、親が見ておきたい3つのチェックポイントとして整理したい。

