なお、子ども自身も設定内のスクリーンタイムから、自分があと何分使えるのかを確認できる。ただし設定を変更しようとするとパスコードが必要になるため、ルールを動かせるのは親だけだ。子どもが事前にルールを把握できることは、親子の対話の土台として悪くないと感じた。
機能は変わる、変わらないのは姿勢
正直に言えば、ここで紹介した個々の機能は、筆者の娘が本格的にiPhoneを使う頃には、さらに進化し、改良されているだろう。
それでも今回の取材で強く感じたのは、機能そのもの以上に、アップルがこの問題にどう向き合っているかという姿勢のほうだった。子どもに何かを一方的に禁じたり、押し付けたりするのではない。守りの土台は用意したうえで、最終的にどう使うかは、その子の性格や成長に合わせて親子で一緒に決めていく。デジタルとの付き合い方に唯一の正解はなく、家庭ごと、子どもごとに違っていい。今回の仕組みは、その当たり前のようで難しいことを、無理なく実践できるように設計されていると感じた。
数年後、娘がスマートフォンを使う頻度が増えてきたとき、筆者はこの仕組みを使いながら、娘と対話を重ねていきたいと思う。何を許して、何をもう少し待つのか。それを押し付けではなく会話として続けていけること。アップルのこの新しい取り組みには、そのための土台としての意味と価値があると、一人の親として強く感じている。

