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『広告を出稿しても売れない』時代に企業が磨くべきたった1つの力 「信頼による差別化」という現代の最強武器

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広告を見てイライラする女性のイラスト
一方的に“見せられる”広告に違和感を抱いたことはないだろうか(写真:drawlab19/PIXTA)
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2.PRODUCT:「プロダクト」が魅了する「顧客」

理念が具体的な形として表れるのが「プロダクト」。それは企業の理念や視点を可視化するメディアであり、ブランドを語る存在そのものである。

理念が宿っていないプロダクトは、どれだけ精緻につくられていたとしても最終的には価格と機能の競争に巻き込まれてしまう可能性が大きい。一方、思想に根差したプロダクトは、見た目以上の意味や感情を引き寄せ、顧客の記憶に深く根づくわけだ。

その好例としてここで紹介されているのが、先述したユニクロの「ラウンドショルダーバッグ」だ。

価格は1500円ほどと非常に手に取りやすいが、その設計には同社の哲学がしっかりと込められている。どんなスタイルにもなじむミニマルなデザインと、驚くほどの収納力、そして撥水性を兼ね備えた実用性。つまり、「シンプル」「機能的」「手の届く価格」というユニクロの思想が、そのままバッグという形に結晶化しているのだ。(186〜187ページより)
ユニクロの「ラウンドミニショルダーバッグ」(出典:https://www.uniqlo.com/us/en/products/E473474-000/)

また注目すべきは、この製品が広告費をかけて話題をつくったわけではないという事実である。ユーザー自身がその使い勝手を発信したことで、ブランド側の想定を超えてプロダクトが動き始めたということ。つまり、SNSでの拡散を契機として世界的にバズったわけだ。

「買って終わり」ではなく、「使うことで魅力を実感し、他人に薦めたくなる」という流れが存在するのである。こうした感情を引き出せる製品は、単なる商品ではなく、媒介として機能する。まさにこれこそ、フライホイールの底力だと言えるのではないか。

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