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20年前は"ラーメン未開の地"だったのに…「食べログ3.5以上が8軒」「ミシュラン掲載店も」新宿御苑前が激戦区化したワケ

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新宿御苑前
20年間でラーメン激戦区に成長した新宿御苑前。何がこの街を変えたのか?(写真:Himakina/PIXTA)
  • 井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン
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実際、同店には海外からの来店客も多い。

「平日では海外ゲストの比率が高くなり、土日では日本のお客様が増える傾向にあります」

世界的な観光地と生活圏が共存する街。その特殊な環境が、新宿御苑前の強さなのだろう。

さらに松井店主は、この街の競争環境についても語る。

「我々が出店する段階で有名なお店が多数ありましたので、その時点でも激戦区だという認識はありました」

しかし、その状況をネガティブには捉えていなかった。

「先輩方に負けないように必死でしたし、だからこそ意識的にも技術的にも負けじと高められたと思います」

多くの実力店が集まり、好循環が生まれている新宿御苑前

名店があるからこそ、次の名店が生まれる。新宿御苑前は、まさにその好循環に入ったのである。

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現在の新宿御苑前には、「金色不如帰」「第一旭」「RAMEN MATSUI」をはじめ、多くの実力店が集まっている。

興味深いのは、どの店主も最初から「激戦区だから出店した」と語っているわけではないことだ。

自家製麺のための広い厨房が欲しかった。

大繁華街から少し離れた場所が良かった。

住宅街で落ち着いた環境を求めていた。

それぞれの事情で選んだ街が、結果として名店を呼び寄せた。

そして名店が増えれば人が集まり、人が集まればさらに挑戦者がやって来る。20年前のラーメン雑誌にはほとんど名前が載っていなかった街が、今では東京を代表するラーメンエリアへと変貌した。

新宿御苑前の発展は、決して行政主導の街づくりでもなければ、計画的なラーメンタウン構想でもない。一軒の名店の移転から始まり、もう一軒の名店の挑戦が続き、さらに新たな実力店が集まった結果だった。

新宿御苑前は、いまや新宿の隣の街ではない。それ自体が目的地であり、「ラーメンを食べに行く街」なのである。

そして、その物語はまだ現在進行形だ。次にこの街からどんな名店が生まれるのか。激戦区の歴史は、これからも更新され続けていくだろう。

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