この相場サイクルは、興銀投資顧問(当時)の浦上邦雄氏が提唱した相場理論である。当時立花証券の法人部長だった筆者は、できれば大量注文をいただきたいとの下心で何度か氏を訪ねた。残念ながら発注者でない氏からの注文はもらえなかったが、氏は実に温厚な紳士で、エコノミストである氏から話を聞けることは密かな楽しみでもあった。
その相場理論だが、相場は「金融相場」(金融緩和で株は上がるが企業業績はまだ上がっていない)、「業績相場」(金利上昇・景気回復・企業業績改善で株高)、「逆金融相場」(景気過熱対策で金融引き締め、 株は頭打ち)、逆業績相場(景気後退・企業業績悪化で株大幅安)の4つの段階を経由しながら繰り返されると言う理論だ。
当然のことながら、今は株高で「業績相場」に位置する。しかし、ナスダックの大幅安で、次の段階である「逆金融相場」へ移行するかもしれないという不安が広がっている。
「逆金融相場」の「5つの条件」とは、今の「日本の位置」は?
インフレを作った「金融相場」は「業績相場」に移り、株価上昇局面が続いているが、次に来るのは順番から言って「逆金融相場」だ。
逆金融相場は、金融引き締めが効き始め、株が上がりにくくなる局面で、その条件(シグナル)は以下の5つと考えられる。
では今の日本市場はどのような状態にあるのか。逆金融相場に移行する条件である、長期金利の上昇、高PER銘柄の伸び悩み、コモディティの上昇鈍化など、いくつかのサインが出始めている。しかし、業績相場は歴然と続いており、まだ終わっていない。それは、以下の4つからも明らかだ。
