(1) 日経平均株価の予想EPS(1株当たり利益)が過去最高を更新し続けている
これは業績相場の中心的特徴で、日経平均の予想EPSが過去最高で、しかもまだ上昇トレンドが続いており、日経平均は継続的に下がることができない。業績相場の継続を示す最強の状態だ。
(2) 日本企業のガイダンス(業績予想)が強い
円安効果を大きく受けて製造業の利益率が改善し、価格転嫁が定着し、企業の稼ぐ力が構造的に強化されている。
(3)TOPIX(東証株価指数)・日経平均ともに押し目が浅い
逆金融相場が近くなると、乱高下しながら上値が重くなり、出来高も減る傾向が顕著になるが、今はまだ「押せば買われる」状態だ。
(4) 景気指標が悪化していない
雇用は堅調で、消費も底割れしていない
サインを注視しながらも「業績相場の押し目」を楽しむ
では安心していいかというと、そうではない。理由は、金利だけが逆金融相場の方向へ動き始めているからだ。つまり、「業績相場の本体」は続いているが、金利だけが逆金融相場の方向へ動き始めているという「ねじれ現象」が今の相場だ。
一般的に、金利上昇は株価にとってマイナス要因だが、実際は業績相場の大半の部分は、金利上昇と株価の関係は極めて良好で、両者が高め合って株価は上昇する。金利は最後の局面だけで株価に大きなネガティブ要因となって襲いかかるだけだ。
では、その局面はいつか?例えば基準となる10年国債利回りの水準は何パーセントかなど、息を詰めて見ている投資家も多いだろう。
また、最もわかりやすい予想EPSの動きを注視している投資家も多いだろう。EPSの動きを先取りするために、企業のガイダンスに注目し、強気ガイダンスが「横ばい」になったら売りだと見ている投資家もいる。
しかし、EPSの天井と株価の天井は、過去においてはタイムラグがある。10年債利回りも、悪魔と化す水準は、そのときの経済によって大きく異なる。今言えることは、「逆金融相場移行のサインを注視」しながらも、「業績相場の押し目」を、余裕を持って楽しむことだ。直近の日経平均先物の値(シカゴ・マーカンタイル取引所の日経平均先物は6万4025円)を見ると、8日の日経平均(5日終値6万6588円)は前週末比3000円安の可能性もあるが、まだ「押したら買い」だと思っている。
(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)
