「とくに朝ですね。知らない人は『何が起きたの?』と驚くくらい、4両編成の電車がもうパンパンになっています。というのも、越生線沿線には学校が集中しておりまして、高校から大学、専門学校まで合わせると13校ほど。とくに川角駅の近くには、城西大学をはじめ私立中高と大学が3つあるので、朝はもうスゴいことになっています」(勝田駅長)
朝8時台前半は高校生の時間帯。それが終わると、続いて大学生の通学ラッシュ。だいたいの学生たちが坂戸方面から乗ってくるものだから、電車の中は都心並みの混雑になるのだ。ザ・通学路線。それも並大抵ではないほどの。それが東武越生線の特徴なのである。
だから、学生路線ならではの苦労もあるようで……。
「5月を過ぎればだいぶ落ち着くのですが、最初は不慣れな学生さんが多くて。学校から先生方にも来ていただいて、乗車指導というのも最初はやっています。また、全駅にホームセンサーが導入されているのですが、それがすぐに作動してしまうのも4月の風物詩のようになっていますね」(勝田駅長)
毎年春恒例の“乗車指導”
ホームセンサーとは、ホームの上屋から照射することで、ホーム端に立っている人や転落しそうな人がいるかどうかを感知するシステム。列車入線時にホームの端っこ(黄色い線の外側)に立っている人がいると、作動して列車が停車する仕組みになっている。ワンマン線区ならではの安全を確認するシステムだ。
「最初はホームセンサーの存在がわからないようで、電車を降りてからホームの端っこを歩いて列車が停まってしまう。そういうことがよくあるんです。放送で呼び掛けても、いまの若い人たちはイヤホンをしていて聞こえないじゃないですか。だからポスターを貼ったりして、対応していますね。私も4月いっぱいは川角駅に足を運んで対応していました」(勝田駅長)
