最悪なのは、理由を示さないダメ出しです。
「やり直し」
これでは、部下は何がどうダメなのか、次に何をどう直せばいいのか、まったく手がかりを得られません。叩かれるためのたたき台が、ただ叩かれて終わるだけです。
次にダメなのが、抽象的なダメ出しです。
「顧客目線が足りない」
「もっと違うアプローチを」
一見もっともらしいのですが、具体性がないため、部下は次の一手を描けません。ついでに言えば、「グラフの色が見にくい」「フォントがそろっていない」といった枝葉末節の体裁ばかりを指摘するのも、方向性を決めるべき場面では同じく的外れです。
部下を伸ばす「正しいフィードバック」は構造で語る
そして、見落とされがちなのが、良かれと思ってやりがちなフィードバックです。
ズレに気づいた上司は、つい1on1で、こう語りかけてしまいます。部下が持ってきたたたき台に対して、
と 「期待する成果」 を語り、
と 「現状」 を語る。そうやって、やんわりとズレに気づかせようとするわけです。
善意であることは間違いありません。けれど、打ち手へのフィードバックを求めてやってきた部下からすれば、「……何の話だろう?」「で、結局どうすればいいの?」となってしまう。
成果と現状の話が、自分の持ってきた打ち手と 「つながっていない」 からです。これでは、せっかくのすり合わせも空回りに終わります。
では、どうすればいいのか。
