勉強するとき、コーヒーを飲むなら「勉強前」。そんなイメージを持っている人は多いかもしれません。
ところが、カフェインと記憶の関係を調べた研究では、勉強が終わった「あと」に摂取することで、覚えた内容の記憶を後押しする可能性が示されています。
さらに、昼寝の前にコーヒーを飲む「コーヒーナップ」を使えば、午後の眠気対策にもなります。
仕事が終わればクタクタ。それでも資格や語学の勉強は続けたい。そんな忙しい大人に向けて、明治大学教授・堀田秀吾氏の新刊『疲れ切った人のための勉強法』から、「勉強に効果的なコーヒーの飲み方」を紹介します。
同書は発売以来、多くの読者に支持され、累計8万部を突破しています。
「コーヒー」は最強の勉強のオトモ
1杯のコーヒーは、勉強になんらかの効果はないのか。
カフェで勉強する人なら、一度は気になったことがあるかもしれません。
ジョンズホプキンス大学のボロタらは、カフェインが人間の長期記憶にどのような影響を与えるかをかなり厳密な条件で調べました。
それまでの研究では、カフェインを学習の前に飲んでしまっていたため、注意力や眠気覚ましの効果と記憶そのものへの効果がごちゃまぜになっていました。
ボロタらの研究では、その点を避けるために、まず被験者に写真を使った記憶課題をしてもらい、その「学習が終わったあと」にカフェインを飲んでもらいました。
参加者は、最初の日にさまざまな物体の写真を見て、それが屋内の物か屋外の物かを答えるという形で覚えさせられます。
その直後に、あるグループには約200ミリグラムのカフェイン(大きめマグカップ1杯のコーヒーに相当)、別のグループにはカフェインの入っていない偽薬(プラセボ)が与えられました。その日はそれで終わりです。


