つまり、正式な計画ではなかったとの認識だ。「大山問題を考える会」と真っ向から対立している。こうした意見のズレが再開発問題の中心にあるわけだ。そんななか、飯田社長は「立ち退きは断固拒否します。もし、電気を止められても、人力で人の鎖で、営業を続けますよ。必要があれば、最高裁まででも戦いますよ」とその意思は固い。
強風で動けないおばあちゃんも
本来、約560mあったハッピーロード大山商店街のアーケードは、現在は途中で途切れ、そこに2棟のタワマン、「シティタワーズ板橋大山サウスタワー」と「同ノースタワー」が建っている。
さらに少し歩くと、再びアーケードが始まり、その先にコモディイイダ大山店がある。この周辺が「大山町ピッコロ・スクエア再開発地区」だ。この界隈を歩いて、住民にタワマンの印象を聞いてみた。
先にも書いたが、タワマンが街を活性化させるかもしれないと期待する声もある。しかし、近隣住民のなかには、不安を口にする人も多かった。クロスポイント地区に建つタワマンの裏に住む60代の女性はこう語る。
「やっぱりね、風がすごいの。ビル風ね。アーケードがあったころは雨風があってもなんてことなかったけど、アーケードがないと、高層ビルのビル風の通り道になるみたいなんですよ。こないだなんか、手押しカートのおばあちゃんがガードレールにもたれかかったままじっとしてるから、どうしたのって近づいたら、風が強くて動けないのって震えてましたよ」
