東洋経済オンラインとは
ライフ #タワマンだけじゃない街

「大山にタワマン必要?」「いつの間にか建設計画が…」 560m続く都内有数商店街を襲う再開発の不条理と食い違う意見の全貌

12分で読める
「ハッピーロード大山商店街」を分断したタワマン
「ハッピーロード大山商店街」を分断したタワマン(写真:筆者撮影)
2/7 PAGES
3/7 PAGES
4/7 PAGES
5/7 PAGES
6/7 PAGES
7/7 PAGES

また、こんな話をする人もいた。

「クロスポイントの例のタワマンは民泊禁止なんですよ。でもね、やっぱりやってる人はいるみたいなんです。

でっかいキャリーケースを持った人たちが、タワマンの裏のほうに行くから何してるんだろうって見てたら、タワマンの裏にある建物の雨樋(あまどい)にぶら下がってる黒いキーボックスから鍵を取り出して、それを持ってタワマンに入って行ったんですよ」

大山を歩いて考えたこと

ビル風にしても、民泊にしても、タワマンのあるところではよく聞かれる話だ。話をしてくれた住民も「まさか大山でもこんな問題が持ち上がるなんて思ってもなかった」と、小さく息を吐いた。

怪しげなキーボックス。民泊用か?(写真:近隣住民提供)

街を歩いた私自身の印象は少し複雑で、タワマンが一方的に悪というわけでもない。実際、人口減少や防災、駅前機能の更新を考えれば、高層化や再開発が必要になる場面もあるだろう。ただ、大山で見えてきたのは、そうした一般論だけでは片づかない現実だ。

道路整備を出発点にしたはずの計画が、いつの間にかタワマン建設を前提にした話へとすり替わり、その過程で街や住民が失ったものと得たものが、実ははっきりしていない。

ハッピーロード大山商店街の一連の出来事で問われているのは、タワマンの是非そのものではなく、街を変える手続きが、そこで暮らしてきた人たちに対して誠実だったのかどうか、ということなのかもしれない。

資料を広げて再開発の矛盾を説明する飯田社長(写真:筆者撮影)
デモで再開発反対を呼びかける飯田社長(写真:石田栄二氏提供)
反対デモの様子(写真:石田栄二氏提供)

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象