大山駅の南口改札を抜けると、アーケードが左右に伸びている。右に向かって歩くと、すぐに踏み切りが見え、左に折れると、踏み切りを背にアーケード街が続く。通りの両側に店が並んでいる。1年半ほど前に別の取材で訪れたときより、シャッターを下ろす店が増えているように感じたのは気のせいだろうか。
途中で途切れるアーケード
しばらく歩くと、行列の絶えない人気店「クレープの店 ピエロ」(東京都板橋区大山町31-5)が見えてくる。変わらないその姿に、少しほっとしながらさらに歩くと、突然のようにアーケードが途切れた。その向こう、通りの両側に地上26階と25階のタワマンに加え、4階と8階建ての近代的なビルが、途切れたアーケードを見下ろすように建っていた。
「クロスポイント」と名付けられた再開発地区だ。このすぐ先にも、地上28階の2棟のタワマン建設が計画されている。そちらは「ピッコロ・スクエア」と名付けられた再開発の予定地区だ。
街の再開発について、住民たちの捉え方は様々だ。タワマンが増えることで、地域が活性化すると期待する人も少なくない。ただし、街で目立っているのは、再開発「反対」の旗印だ。再開発反対派は、商店街の中を練り歩く「大山デモ行進」を実施しており、今年4月で、第7弾になるとのことである。
大山の再開発反対運動は「大山問題を考える会」が主催する住民運動だ。東京都、千葉県、埼玉県に85店舗を展開するスーパーマーケット「コモディイイダ」(本社:北区滝野川7-27-7)は、その住民運動に参加している。代表取締役社長・飯田武男氏から話を聞くことができた。
