「私たちが参入する市場はテイストが異なりますから、派生モデルは重要なのです」
ヴィンケルマンCEOは、05年から16年までランボルギーニのCEOを務め(いわば第1期にあたる)、この間に同社の販売実績を300%まで高めたといわれる。
そのあと、アウディのスポーツ部門である「クワトロ」と、当時フォルクスワーゲン傘下にあったブガッティのCEO(この頃私は何度もインタビューした)を歴任。
20年に、当時CEOだったステファノ・ドメニカリ氏がフォーミュラ1最高経営責任者に移ったタイミングで、ヴィンケルマン氏は再びランボルギーニのCEOに就任したのだった。
ドメニカリ氏も陽気なキャラクターで、私はウルスに乗って一緒にアイスランドを走ったことがある。
フェラーリを駐車場で見かけると、走っていて横に立ってサムズダウンのポーズをとり、「ほら撮れ」と言うのだった。ランボルギーニの前は、スクーデリア・フェラーリにいたのになあと苦笑がもれた。
「私がランボルギーニに戻ったとき(開発を指示した)ウルスができあがっていました」
ヴィンケルマンCEOの言葉だ。
3年連続1万台超という実績
ウルスは、世のSUVブームに対応したモデルであり、スポーティな操縦性とシャープなエッジが印象的なボディデザインを持つ。まごうかたなきランボルギーニ一族だ。
SUVのウルスは、いまのランボルギーニの売り上げの6割を占めているという。さらに、ランボルギーニではこの先、より小型のSUVを発売するともいわれている。
売れるモデル(SUV)と、ブランド評価を高め、高利益率のモデル(スポーツカー)という“両輪”は、ランボルギーニの力強い駆動力になってくれるだろう。
事実、ランボルギーニは、3年連続で販売台数1万台を突破し、過去最高を記録したと、26年3月に発表。1台当たりの利益率はアウディの約5倍とする報道もある。
