Gem③に私自身の思考パターンを入れているのは、自分の意見を客観的に見るためです。頭の中で考えているうちは、どうしても自分に甘くなります。「これでいい」「たぶん大丈夫」で止めてしまう。
ところが、自分の思考パターンをGemに再現させて案を投げると、自分が普段言いそうなことがテキストで返ってくる。それを目で読んだ瞬間に「あれ、根拠が弱いな」「同じことばかり言ってるな」と気づけます。頭の中にあるうちは疑えなかったものが、文字になった途端に見えてくるのです。
同じように、あなた自身の考え方を再現するGemを作りたいときは、Gemの「知識」欄に、過去の企画書、議事録、日報、プレゼン資料などのデータをアップロードするだけです。データ量が増えるほど精度は上がります。
なお、賢者は3人にこだわる必要もありません。プレゼンの前に辛口の批判を受けておきたいなら「容赦ないクライアント」を作ればいいし、法務リスクが気になるなら「慎重な顧問弁護士」を作ればいい。自分の仕事に必要な視点の数だけ、賢者を増やしていってください。
複眼思考は、すべてのビジネス判断に使える
複眼思考の本当の価値は、「いろんな意見がもらえる」ことではありません。見えていなかった問題が見え、そこから具体的な施策まで一気につながることです。
たとえば、自社の売上が下がっているとき。
一人で考えると「営業が弱い」で終わりがちです。でも、マーケティングの視点をぶつければ「訴求がずれている」、人事の視点なら「営業の離職率が上がっている」、アナリストなら「単価ではなく客数が減っている」といったように、原因が1つではなく、複数見つかります。
原因が複数見つかれば、施策も複数作れます。そのままAIに改善策を聞き、ベイビーステップに落とし込んで行動に移す。行動して、検証して、また3賢者に投げる。このサイクルを繰り返すほど、ビジネスの成功確率は上がっていきます。
ぜひあなたの仕事に必要なオリジナルの専門家Gemを3つ作り、いろいろと相談をしてみてください。思いがけない施策が次々と見つかるはずです。

