中国のパソコン最大手、聯想集団(レノボ・グループ)の業績がAI(人工知能)需要の拡大を受けて急速に上向いている。
同社が5月22日発表した2026年1~3月期(第4四半期)決算によると、売上高は前年同期比27%増の216億ドル(約3兆4330億円)と過去最高を記録、ロンドン証券取引所グループ(LSEG)のアナリスト予測値の187億ドルを大幅に上回った。調整後の純利益(非香港財務報告基準)は5億5900万ドルと同101%増加した。
市場予想を上回る好決算を受けて同日の香港証券市場では、レノボ株が寄り付き後に急伸し、終値は前日比19.8%高の1株15.75香港ドル(約320円)と上場来高値を更新。(訳注、その後も上昇基調が続き、5月末時点で初の20香港ドル乗せをうかがう展開となっている)。
野村証券は、レノボのサーバー需要について「無視できないほど強い」と分析している。その背景には、AI推論モデルやAIエージェント関連アプリケーションの急拡大があり、パソコン(PC)事業減速の懸念を十分に打ち消す内容と評価した。同社はこれにより、26〜27年度のレノボの利益予想を上方修正した。
「AI関連」が8割増収
決算報告書によれば、26年1~3月期のAI関連事業売上高は前年同期比84%増と大幅に拡大、総売上高に占める比率は38%に達した。楊元慶董事長(会長に相当)兼CEOは、26年4月からの新会計年度においては、AI関連とPCが総販売量の50%以上を占めるとの見通しを示した。
AI用サーバー需要の拡大を受け、サーバー事業を主力とするインフラ・ソリューション・グループ(ISG)の1~3月期の売上高は同37%増の56億ドルと過去最高を更新した。営業利益は2億200万ドルだった。
