一方、PC、タブレット、スマートフォンなどから成り総売上高の約7割を占めるインテリジェント・デバイス・グループ(IDG)の1~3月期の売上高は同24%増の146億ドルとなった。楊CEOは「パソコンおよびスマートデバイス事業の増収率は、過去5年間で最大を記録した」と述べた。
PC市場はすでに成熟しており、限られたパイを大手で食い合う構図とみられてきた。しかしここへ来てAIサーバー需要の急増で状況が一変。さらに中国で大人気のオープンクローなどパソコンにインストールするタイプのAIエージェントの普及に伴い、PCもスペックの高い製品が求められるようになっている。こうした事情を背景に、1~3月期のレノボのハイエンドPC出荷台数は全体の50%を占め、前年同期比29%増となった。
市場全体は低調ながらレノボは増益余地
調査会社IDCの副社長ジャン・フィリップ・ブシャール氏は、「今年のパソコン市場の特徴は、各社の市場シェアが大きく変動すること」と分析している。
IDCのデータによれば、レノボはパソコンメーカーとして26年1~3月期において出荷台数ベースで世界首位の座をキープした。出荷台数は前年同期比8.6%増、市場シェアは25.2%に達した。一方、アメリカのHPとデル・テクノロジーズの出荷台数は、それぞれ前年同期比4.9%減、7.7%増となり、市場シェアは18.5%、15.7%だった。
PC市場ではメモリー半導体需給の逼迫による部品コストの上昇に対応するため、PC小売価格を引き上げる動きが続いている。このため野村証券は26年の世界PC出荷台数は前年同期比10.3%減となるものの、高級PCに限って言えば需要は増加し単価も20%以上上昇する余地があると予測。特にレノボはコスト増を販売価格に転嫁できる余地が大きく、出荷台数の減少率は業界平均を下回り、レノボISGの営業利益も大幅に増えるとしている。
(財新記者:顧昭瑋)
※中国語原文の配信は5月22日
