創業からブーム全盛期の「肉寿司」は、鮮やかな赤身の生の馬肉を使った品が多かった。その馬肉に日本酒を合わせたりなんかして、カジュアルだけどちょっと粋な居酒屋といった趣向だった。
しかし、筆者が利用した食べ放題コースでは、その面影はない。回転寿司の創作ネタのような寿司が中心だった。食べログを見ると、コースではなくアラカルト利用だと馬肉の寿司などがあるらしいが、店は食べ放題を推していて、他のテーブルもおおむね食べ放題を注文しているようだった。
味や接客より、利便性とコスパ。今の「肉寿司」は、はっきりそういう層に向けた店に変わっていた。
結局、「肉寿司」は「地雷」なのか
では、「肉寿司」は本当に「地雷」なのか。筆者の結論はこうだ。豪華なレアの赤身肉を期待して行けば、間違いなく裏切られる。だが、秋葉原の真ん中で気兼ねなくワイワイし、腹いっぱいになって1人5000円弱なら、それを地雷と呼ぶのは酷だろう。
期待値さえ間違えなければ、ここは「地雷」ではない。ただし、それはもはやかつての「肉寿司」ではない、まったくの別物としての話だ。
レシートのインボイス登録番号からたどるに、この「秋葉原 肉寿司」はfam diningという企業が運営しているとのことで、フランチャイズ店舗のようだ。
実は今回のM&Aの買い手であるGOSSOも、「肉寿司」の横浜と西船橋の店舗をフランチャイズで運営している。今回のM&Aでは、この3店舗の管理と経営指導を譲り受けている。もともとのフランチャイジーが、本部となったかたちになる。
この「秋葉原 肉寿司」の店づくりには、GOSSOが得意とするノウハウがふんだんに織り込まれている。後編では、GOSSOという企業についてと、今後の「肉寿司」の行方について占いたい。
