母親が白血病だったときに子どもが感じたこと
「まさか医者になる人が家族から出るなんて、考えたこともなかったわ」
長女の医学部合格の連絡を聞いた、私の母のひと言。私の家にも主人の家にも、医師として働く人はひとりもいない。そんな環境だから出た、正直なひと言だと思う。
私は別の意味で、「まさか、自分の子どもが医師を目指して本当に医学部に入学するとは……」と思った。なぜなら、2018年の夏から受けた白血病治療のための9カ月の入院で、医師がどれほど大変な仕事か目の当たりにしたからだ。
「医師という仕事がどれほど忙しいか本当にわかっている? 私が入院していたとき、元旦も主治医の先生、普通に働いていたよ」
「長時間働きっぱなしで、なかなか家に帰れないときもあるみたいだよ」

