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「人に指図されていたら、いい仕事はできない」…欧州サッカー最前線の日本人が見た"ドイツ最強代理人事務所"の凄み

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龍後 昌弥(サッカー代理人)
知られざる代理人業界の内幕と、熾烈なビジネスの現実を明かす(写真:『最強の代理人 欧州最前線の代理人が日本サッカーを強くする』より)
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これまでフォルカーはさまざまな投資家から「事務所を売ってほしい」というオファーを受けてきたそうです。

しかし、フォルカーはすべてを断ってきました。

理由は極めてシンプルです。

「投資家が入ると、どうしても利益を優先するようになる。たとえば19歳の選手にビッグクラブから巨額のオファーが届いたら、そこへ移籍させようとするだろう。本来なら実力に見合った小規模なクラブでプレーしなければならないのに」

高い共感力と厳しさを併せ持つ

フォルカーは自らの武器を「共感力」だと言います。

選手たちの気持ちを理解して寄り添い、だからこそトニ・クロースやマリオ・ゲッツェといったスター選手たちと信頼関係を築いてこられたのです。

ただし、優しさだけでなく、厳しさも併せ持っています。

マリオ・ゲッツェがバイエルン・ミュンヘンからバルセロナへの移籍を希望したときには、はっきりと「マリオ、それは現実的ではない」と伝えたそうです。

現在、フォルカーは1年の半分くらい旅行に出かけており、会社に来る機会は限られています。

それでも「スポーツ360」の担当者が各クラブのニーズをわかっていないと、「なぜこれだけしか情報がないんだ?」と厳しい要求を突きつけます。

あるクラブとのオンラインミーティングに同席したことがあるのですが、契約選手について納得できない提案があった瞬間、フォルカーの表情が一変しました。

「もうその選手についての話はやめだ。関係ない他の雑談なら話してもいい」

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