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スマホで遺言が残せる時代へ、「身内とAI」による"なりすまし・改ざん"のリスクにどう対処? 《デジタル終活の最前線》

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キーボード、スマホ、遺言書
デジタル化で手軽になる遺言書だが、便利さの裏でなりすましなどのリスクが潜む(写真:genzoh / PIXTA)
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想定できるものとして、例えば認知症や重篤な病状で判断能力が低下した本人にかわって(あるいは本人の知らないうちに)、本人のPCやスマホを身内が使用し、遺言の内容を操作・改ざんできてしまうリスクが生じる。

紙であれば改ざんは物理的な痕跡を残すが、デジタルデータは(技術は必要ではあるが)痕跡なく書き換えられる可能性がある。

とはいえ、デジタル遺言は本人がリモート環境で、遺言の全文を口述することが要件として盛り込まれている。であればテキストが偽造されたとしても、問題ないと考える読者もいるだろう。

本物そっくり「ディープフェイク」はどう見分ける?

しかし、ここにもう1つの課題「ディープフェイクによるなりすまし」がある。AIを利用し、本物そっくりの映像・音声を生成できるディープフェイク技術を悪用して、リモートで本人になりすまして遺言が作成されるおそれがあるのだ。

ディープフェイクは少し前まで、まばたきが極端に少なかったり口元の動きが不自然だったりと、見破るポイントが存在した。

しかし近年のディープフェイクはこうした弱点を克服するものも多い。こうなると、オンラインでの本人による遺言の読み上げも万全とは言えなくなる。

さらに見落とされがちなのが、ディープフェイクの「素材」問題だ。遺言書の作成を望む高齢者の中にも、SNSで不特定多数に向けて写真や動画を公開する人は少なくない。

遺言書のなりすましは多くの場合身内によるケースが想定されるが、第三者が公開データを利用してディープフェイクを作る可能性も、ゼロとは言い切れない。

こうした行為を防ぐのは困難だが、少なくとも自分の声や映像データがどこにどれだけ残っているか。デジタル遺言を考える上で、意識する必要があるだろう。

では、対策はあるのだろうか。

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