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「お金さえ増えれば幸せになれる」は幻想…10兆円運用のファンドマネジャーが語る《幸せな投資》の3つの要諦とは

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数字を追い続ける投資は、どこかで限界を迎えるという(写真:Luce/PIXTA)
  • 新井 和宏 鎌倉投信株式会社 共同創業者(現・eumo代表取締役)
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これまで理想とされてきた投資手法とは真逆の選択をしたのは、「合理的にお金を増やすこと」だけが、うまくいく方法ではないと感じたからです。

データと効率を追うほどに、人の思いや努力、社会への貢献といった見えない価値が置き去りにされていく。それでは本当の豊かさは生まれないと、強く思うようになりました。

投資の世界では、リターンが「お金の増減」と同義で語られます。けれど、本来のリターンとは、数字に表れない満足や充実感――つまり、人としての豊かさを含むものではないでしょうか。

私たちは、投資のリターンを「資産の形成」「社会の形成」「心の形成」という3つの柱で考えています。

●資産の形成……増えない投資は続かない

投資をする以上、「お金を増やす」ことが前提です。自分や家族の生活を守り、将来の安心を得るためにも、資産を育てる視点は欠かせません。ですが、お金を増やすことだけに意識が向くと、いつしか「数字を増やすこと」だけが目的になってしまいます。

数字を追い続けても、満足感は生まれません。なぜなら、際限がないからです。

数字だけでなく、その企業の「姿勢」に目を向ける

●社会の形成……役に立たない投資ほど空虚なものはない

数字を追い続ける投資は、どこかで限界を迎えます。お金が増えること自体が目的になると、その先にある「何のために増やすのか」という意味が失われてしまうからです。いくら資産を築いても、それをどう生かすかという「社会的な文脈」がなければ、満足感は長く続きません。

お金は使われてこそ価値を持ちます。投じた資金が企業の挑戦を支え、その成果が社会に広がっていく。社会の中で循環し、人の役に立つときに、数字では得られない充足感が生まれます。

●心の形成………納得できない投資は、あとで自分を裏切る

社会の発展を通じて、自分の心が満たされていく感覚を得ることが大切です。

応援する企業が成長し、社員が誇りを持って働く姿を見たとき、「投資してよかった」と思える。その瞬間に、人は「自分は社会の役に立っている」と実感できます。この実感が、金銭を超えた本当のリターンです。

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