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世界一周でANA「SFC」得た直後に「改悪」?——費用対効果を再考した結論《楽天ブラックとも比較》

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ANAスーパーフライヤーズカード、SFC
世界一周を経て今年2月に切り替えたANAスーパーフライヤーズカード(SFC)(写真:筆者撮影)
  • 浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)
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昨年12月時点では、「SFCはしばらく維持し、楽天ブラックカードは1年使って価値を見極めよう」と考えていた。

しかし今年4月に発表されたANAのSFC制度変更で、スターアライアンス・ゴールドのステータスを保持するためには、カードでの年間300万円以上の決済が必須になったことで、当初の構想が崩れた。

SFC修行の価値は暴落必至で、筆者は期せずして「最後の修行者」になってしまった。

優雅ではないラウンジ

SFCと楽天ブラックカードに切り替えて数カ月。今年に入って飛行機に10回ちょっと乗ったので、現時点での感想を記したい。

ANAプラチナとスターアライアンス・ゴールドの会員には、優先チェックイン、手荷物許容量の拡大、優先セキュリティレーン、手荷物の優先受け取りといった特典がある。

だが、1週間程度の旅行ならキャリーケースすら持たない筆者にとって、手荷物関連の優先サービスは宝の持ち腐れになっている。また、頭上の棚の空きを心配する必要もないため、優先搭乗のニーズも薄い。

「優先セキュリティレーン」も、混雑が激しい空港に限って設置されていないことが多く、恩恵はあまり感じていない。エコノミークラスのカウンターが長蛇の列の際、ビジネスクラスカウンターで即座にチェックインできるサービスはありがたかった。

SFC会員は保安検査や手荷物検査を優先して受けられるファストトラックも利用できる(写真:筆者撮影)

そして、最大の焦点が「ラウンジ」だ。SFCの特典として空港の航空会社ラウンジへのアクセスが真っ先に挙がることから分かるように、修行の大きな動機付けになっている。

確かにラウンジは魅力的で、筆者もビジネスクラスで世界一周したとき、大きな楽しみだった。しかし、国内のANAラウンジは常に混雑している。

昨年、石垣島の1泊2000円台のホステルに泊まったとき、管理人が「1~3月はSFC修行の人がたくさん来る」と話していた。航空券の価格が安くなる1、2月に集中的に修行していると思われる。

SFC修行がテレビやYouTubeでたびたび紹介され、投資効率やお得さを重視する人が大挙してSFC取得に動き、そういう層がラウンジを利用しているのだから(筆者もその一人ではあるが……)、ステータスや優雅さを感じる場所ではなくなっている。

筆者はアルコールを飲まないので、おにぎりや麺類を食べながら、搭乗までほぼ作業をしている。有料の場合いくらなら利用するかを冷静に考えると、1回2000円程度ではないだろうか。

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【実用性が高いのは「プライオリティ・パス」】

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