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斎藤幸平が警告「わかったつもりが一番危ない」…AI時代を生き抜くための、「違和感」と向き合う読書術

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「わかったつもり」になっていた本でも、そこに別の視点が浮かび上がってくることがあります(写真:zon/PIXTA)
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読書技法① 本は全ページ読み通さなくていい

さて、現在の私は研究を職業としているので、資料になる本を読むことも当然仕事の一部ということになります。その意味では、一般の方とは少し違うモチベーションで本を読んでいるわけです。

ですから、そのまま一般の読書法として役立つところはあまりないかもしれませんが、ふだんどんなふうに読書をしているのかについても、少しお話ししてみようと思います。

取り組んでいるテーマによって、本の重要度を判断する

前提として、研究の過程で手にする本は先行研究を含め、膨大な数にのぼります。やはりある程度の量を読まなければなりません。

しかし、すべての本に同じように時間と熱量をかけるわけではありません。重要度が低いと判断したもの、取り組んでいるテーマと関連性が薄いものについては、内容を確認する程度にざっと読む場合もあります。

逆に、数は多くありませんが、これは重要だ、このテーマと深く関連していると感じた本については、原書を入手したりして、じっくり何度も読み返します。それも、一冊の本を最初から何度も読み返すというよりは、その中の重要な部分を繰り返し参照するという感じでしょうか。

『資本論』は私の研究のメインになる本ですが、だからといっていつも最初から最後まで通読するわけではありません。たとえばレントをテーマにするのであれば「地代論」を読み、エコロジーだったら「土壌」について書いてあるところを読む。そのとき取り組んでいるテーマに関連する部分だけを読むことがほとんどです。

本を読みながら、書き込みをしたりアンダーラインを引いたりもします(だから本は買うのです!)。ただ、読み返してみるとそのアンダーラインがアテにならないこともしばしば。線を引いていなかったところが逆に非常に重要だったと気づくことも少なくない。自分が引いた線に引っ張られて重要な部分を見逃したりしないように、ということはいつも意識しています。

読書技法② 違和感を抱いた一文を大事にする

本を読み込むにあたって、もう一つ心がけていることがあります。

それは、間違っているのは読み手のほうである、という意識を強く持っておくということです。

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