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「とりあえず10本」って言っちゃう…串カツ田中の絶好調を牽引、1本55円の「無限に食べられる串」が地味に凄い6つの理由

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平日夜の串カツ田中
平日夜の串カツ田中。提灯が温かな光を湛えている(写真:筆者撮影)
  • 鈴木 恵美 外食・小売に強いプロ広報/初代プレスリリースエバンジェリスト
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出た目はゾロ目、ツンデレが無料に。注文履歴にも「¥0」として記録された(写真:筆者撮影)

ゲームの結果は注文履歴に「290ツンデレゾロ目 ¥0」「290寄り添い偶数 ¥159」として記録されていた。盛り上がりながら次のドリンクを注文する。この体験は計算通りに機能した。

【仕掛け④】無限ミッションで「全員参加型」口コミを作る
「皆で勝ち取れ!無限ミッション」。月間5万杯達成で翌月も平日限定価格継続の条件が明記されている(写真:筆者撮影)

ドリンク単価設計のもう一つの仕掛けが「無限ミッション」だ。月間5万杯達成なら翌月も平日限定税込319円を継続、達成できなければ終了、という条件設計になっている。全国の来店客全員が「達成者」になる構造だ。

4月はこのミッションをクリアし、5月も継続が決定した。達成をSNSで告知する仕組みが、自然な口コミを生む。「自分も5万杯のうちの1杯だった」という参加感が、SNS投稿の動機になる。

五つの仕掛けは一本の線でつながっている

【仕掛け⑤】チェックインQR・飲みPass・抽選で再来店を設計する
卓上の「楽しむコツ」スタンド。STEP1(QRチェックイン)→STEP2(飲みPass)→STEP3(チンチロ)の三段階が明示されている(写真:筆者撮影)

一度来店した客を次回につなぐ仕掛けも、店内に三つ組み込まれている。まず「チェックインQR」卓上の二次元バーコードをグループ全員で読み取ると、串カツ1本が当たる抽選ゲームがアプリ上で起動する。全員参加を促す設計が、グループでの来店体験を強化する。

次に「飲みPass(田中で飲みPass)」。通常版は1枚550円(税込605円)で1カ月間有効、対象ドリンク(税込550円以下)が1杯250円(税込275円)になる。3杯で元が取れる計算で、購入した客は「元を取りに来る」動機が生まれる。さらに飲みPass適用時のチンチロはより有利な条件になると明示されており、リピーターほどゲームが楽しくなる設計だ。

「55円で呼び込み、専用サワーでドリンク単価を上げ、チンチロで滞在させ、ミッションで口コミを作り、パスと抽選で再来店させる」。五つの仕掛けが一本の線でつながっている。

次ページが続きます:
【収益構造ごと底上げする「55円の串」】

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