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「とりあえず10本」って言っちゃう…串カツ田中の絶好調を牽引、1本55円の「無限に食べられる串」が地味に凄い6つの理由

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平日夜の串カツ田中
平日夜の串カツ田中。提灯が温かな光を湛えている(写真:筆者撮影)
  • 鈴木 恵美 外食・小売に強いプロ広報/初代プレスリリースエバンジェリスト
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POPの記載に加えて、従業員が丁寧に説明してくれるので安心だ(写真:筆者撮影)

「また来たい」を作る、「惜しかった」という感覚

【仕掛け③】チンチロリンで滞在時間と注文数を伸ばす

串カツ田中には「チンチロリンドリンク」という定番のサイコロ遊び企画がある。2個のサイコロを振って出た目で特典が変わる。ピンゾロ(田中の目)ならメガジョッキが倍量で無料、ゾロ目なら無料、偶数なら半額、奇数ならメガジョッキ(倍量・倍額)。無限ミッション専用サワーもこのチンチロの対象商品だ。

サイコロを振り入れる瞬間。ものすごくドキドキしてテーブルを囲む人の視線はこの瞬間に集中する(写真:筆者撮影)

同行者は普段、1杯目も2杯目もビールを頼む。しかしこの日、メニューを見て言った。「無限ミッションのサワー、平日319円か。それならこれも一杯頼もうかな」。55円の串が入口になり、専用サワーへの橋渡しが自然に起きた瞬間だった。

取材当日、そのサワーでチンチロに挑戦した。サイコロ2個をどんぶりに投げ入れる。カラカラと転がる音が卓上に響き、周囲のテーブルでも同じ音がしていた。

1投目――ゾロ目が出た。税込319円がゼロ円になった。思わず声が出た。「もう一回いける」。2投目への期待感が自然に次のサワーを注文させる。2投目――偶数。税込319円が半額の159円になった。ゾロ目の再現はならなかったが、それでも「惜しかった」という感覚が残る。この「惜しい」が、また来たいという気持ちを作る。

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【口コミを生み出す企画】

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