「また来たい」を作る、「惜しかった」という感覚
串カツ田中には「チンチロリンドリンク」という定番のサイコロ遊び企画がある。2個のサイコロを振って出た目で特典が変わる。ピンゾロ(田中の目)ならメガジョッキが倍量で無料、ゾロ目なら無料、偶数なら半額、奇数ならメガジョッキ(倍量・倍額)。無限ミッション専用サワーもこのチンチロの対象商品だ。
同行者は普段、1杯目も2杯目もビールを頼む。しかしこの日、メニューを見て言った。「無限ミッションのサワー、平日319円か。それならこれも一杯頼もうかな」。55円の串が入口になり、専用サワーへの橋渡しが自然に起きた瞬間だった。
取材当日、そのサワーでチンチロに挑戦した。サイコロ2個をどんぶりに投げ入れる。カラカラと転がる音が卓上に響き、周囲のテーブルでも同じ音がしていた。
1投目――ゾロ目が出た。税込319円がゼロ円になった。思わず声が出た。「もう一回いける」。2投目への期待感が自然に次のサワーを注文させる。2投目――偶数。税込319円が半額の159円になった。ゾロ目の再現はならなかったが、それでも「惜しかった」という感覚が残る。この「惜しい」が、また来たいという気持ちを作る。
次ページが続きます:
【口コミを生み出す企画】
