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地元店主も「つくばに取られちゃったよね」と嘆き…「茨城屈指の商業都市」はなぜ「廃墟モールのある街」にまで落ちぶれたか

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モール505。現在は半分以上が空き店舗となっている(写真:筆者撮影)

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かつて百貨店は「特別な場所」だった。家族と過ごす休日、背伸びをして選ぶ贈答品。屋上やレストラン街には、地域の憧れと活気が凝縮されていた。しかし今、多くの街からその姿が消えつつある――。
本連載では、百貨店が消滅した街を歩きながら、「なぜ消えたのか?」を街ごとに分析していく。
第4回は茨城県土浦市。かつて土浦駅前には百貨店と大型店が集積し、茨城県南の商業中心地として機能していた。しかし周辺地域の発展や郊外化によって、駅前の役割は徐々に変化していく。

前回までは、土浦の百貨店全滅の起点と背景を追った。かつては3つの百貨店と大型商業施設が密集していた土浦市。しかし、駅前商業のピークだった1980年代後半の段階で、すでに広域商圏は縮小し始めていた。その背景には、つくば周辺の発展と郊外化、自動車社会化の同時進行があった。

百貨店と大型商業施設は次々と姿を消し、跡地にはマンション、市役所、オフィスビルなどが入った。かつて広域から買い物客を集めていた駅前は、別の役割を持つ場所へ変わっている。

では現在の土浦駅前は、どのような人たちによって支えられているのか。実際に街を歩きながら、その変化を確かめていく。

土浦市は行政・観光機能を駅前に集めてきた

茨城県土浦市には、かつて3つの百貨店が存在した。京成百貨店、小網屋、そして地元呉服店の伊勢屋が高島屋と提携して出店した店舗である。さらに駅前には、イトーヨーカドー土浦店、丸井土浦店、西友土浦店も立地していた。

【写真を見る】地元店主も「つくばに取られちゃったよね」と嘆き…「茨城屈指の商業都市」はなぜ「廃墟モールのある街」にまで落ちぶれたか(35枚)

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【土浦駅前は、商業集積から、行政・観光・滞在を軸とした街へ変わろうとしている】

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