週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
ライフ #百貨店消滅タウン

地元店主も「つくばに取られちゃったよね」と嘆き…「茨城屈指の商業都市」はなぜ「廃墟モールのある街」にまで落ちぶれたか

10分で読める
モール505。現在は半分以上が空き店舗となっている(写真:筆者撮影)
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES

土浦駅前では、新しい施設ごとに利用者は存在している。だが、かつてのように複数の施設を歩いて回る「商業集積としての回遊性」は戻っていないようだった。

モール505の先に「土浦ニューウェイ」に上がる階段があった(写真:筆者撮影)
土浦ニューウェイは歩行者の通行が禁止されている。歩行者が移動できるのはバス停留所のみ(写真:筆者撮影)
バスは平日の19:33発のみ運行。使い勝手の悪さが際立っている(写真:筆者撮影)

駅前が呼ぶ客は「買い物客」から「観光客」へ

百貨店が並んでいた時代の土浦駅前は、広域から買い物客を集める街だった。

しかし、その客層は変化した。買い物客は、郊外ショッピングモールへ移り、つくばへ移り、一部は東京へ流れた。広域商圏を前提とした駅前商業は、次第に成立しなくなっていく。

モール505に入居する某店の店主に話を聞くと、現在の駅前について「つくばに取られちゃったよね。地元の人は『買い物』って言ったら郊外のショッピングモールじゃないかな。駅前は人が少ない。駅周辺にマンションがあるから、その辺の人は使うけどね」と話す。

現在の土浦駅前を支えているのは、かつてのような「広域から来る買い物客」ではない。観光、行政サービス、居住といった用途で駅前を利用する人たちだった。

モール505の様子。閑散とした印象だが、1階は営業中の飲食店が多かった(写真:筆者撮影)
土浦ニューウェイと並走する曲線状のデッキが、近未来的な雰囲気を生んでいる(写真:筆者撮影)

次ページが続きます:
【興味深いPLAYatré土浦のコンセプト】

6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象