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団塊ジュニアを待ち受ける「老後格差」 親世代の"逃げ切り"とZ世代の"給与増"の狭間に沈む不遇の実態

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「安泰な老後」が通用しない団塊ジュニア世代。不遇なロスジェネを待つ現実とは(写真:bee/PIXTA)
  • 原田 曜平 芝浦工業大学デザイン工学部UXコース教授

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親世代が享受した「安泰な老後」は、もはや団塊ジュニア世代には通用しません。年金減額や賃金低迷、そして追い打ちをかける新卒初任給の急騰。本稿では『中年中心社会』より一部抜粋・再構成のうえ、不遇なロスジェネを待つ現実に迫ります。

「老後」の心配をする団塊ジュニア世代

「老後」は、団塊世代と団塊ジュニア世代でもっとも認識にギャップがあるイシューかもしれません。そもそも上の世代である団塊世代は少なくとも中年期においては、老後の心配をしている人が少なかったからです。

会社を定年まで勤め上げさえすれば、ある程度の退職金がもらえることが約束されていましたし、支給されている年金額も下の世代に比べると恵まれています。まさか自分の子供世代が「年金だけでは到底生活できなくなるほど、額が減らされる」だなんて、彼らの中年期には夢にも考えなかったでしょう。

年金の所得代替率(受給開始時点の現役世代の平均手取り収入に対する年金の割合)を考えてみると、団塊世代では約61.7%(2019年)であるのに対し、団塊ジュニア世代全員が65歳を超える2040年ごろは約50%に低下する見通しと言われています。

年金額が少ないのは人口分布上、また制度設計上、ある程度仕方がない面もあるとして(ここでも親世代との比較は何の意味もないと知ってください)、老後の資金が心配というのは、現在の貯蓄額が心もとないということでもあります。

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【給料が上がらない】

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