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団塊ジュニアを待ち受ける「老後格差」 親世代の"逃げ切り"とZ世代の"給与増"の狭間に沈む不遇の実態

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「安泰な老後」が通用しない団塊ジュニア世代。不遇なロスジェネを待つ現実とは(写真:bee/PIXTA)
  • 原田 曜平 芝浦工業大学デザイン工学部UXコース教授
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貯蓄額が少ない背景には、給料がなかなか上がらない(上がらなかった)ロスジェネの不運が確実にあるでしょう。新卒時から雇用も不安定で賃金の伸びも鈍く、人口が多いために減りゆく管理職のポストが争奪戦となり、なかなか出世できない(=昇給できない)人が多かったためです。現在の新卒者の初任給が爆上がりしているのと対照的です。

厚生労働省「賃金構造基本調査」の各年のデータによれば、50代前半の大卒者の月額給与の平均は、2021年には48.4万円でしたが、22年に47.4万円、23年に47.3万円に下がり、24年は49.1万円に増加したものの、21年と比べるとほぼ横ばいでした(20代前半の大卒者の月額給与の平均は21年には22.9万円でしたが、24年には25万円にまで達しました)。

それが影響してか、平均世帯貯蓄額はバブル世代と団塊ジュニア世代の間で500万円近くの差があります。バブル世代の下のほうと団塊ジュニア世代の上のほうの年齢差は数歳程度しかありませんので、数年で500万円のビハインドを埋めるのは大変ハードルが高い、と言えます。

出所:『中年中心社会』より

貯金だけでは老後までに2000万円貯めるのは難しい

ましてや老後までに巷間言われるように、2000万円貯めなければならないと仮定すると、あと15年くらいで資産を2倍近くにしなければなりません。貯金だけではこれが実現できないことは明白です。

大企業勤めなら多少は退職金を当てにできる面もあるかもしれませんが(それでも親世代より退職金が少なくなっている企業も多いのですが)、多くの人にとっては不可能に近いかもしれません。

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【10年後の貯蓄額の価値は今より下がる】

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